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平成30年度決算特別委員会(教育委員会での局別審査)2019/10/3

平成30年度決算特別委員会

教育委員会での局別審査にて、大きく3点について、取り上げています。

1.図書館の充実について

新三宮図書館の基本計画について、三宮周辺エリアの再整備の一環として検討を進めている新三宮図書館については、新たに建設されるバスターミナルビル内に整備される予定です。現在の三宮図書館は、来館者が多い一方で利用者の満足度が低い傾向にあるなど課題がある中、新三宮図書館については市民からも期待されています。高層ビルに入居する立地も活かしながら、多くの来館者と高い満足度を目指ざし、政令指定都市の神戸市として市民が誇れることができる空間にする必要があります。

新三宮図書館が入居するバスターミナルビルについては、ホテルや文化ホール等と一体的に整備を行う予定であり、神戸市では都市局が中心となって調整をしています。教育委員会としても、より良い図書館を目指していくために、他局に任せきりにするのではなく、積極的に連携を図っていくべきと考えます。

また、世界に目を向ければ、ソウルの「ブック・パーク」図書館や今年日本との外交関係樹立100周年を迎えたフィンランドのヘルシンキにある「オーディ」図書館等があります。外の光が館内を照らし、木の温もりが感じることができ「天国」のような図書館と言われております。他都市なら、武雄市の「武雄市図書館」や岐阜市の「みんなの森ぎふメディアコスモス」があります。日本家屋をイメージし、木をふんだんに使った癒しの空間で滞在型図書館と言われています。

地元の件について、北図書館は北区民センター内に立地していますが、北区民センターは築45年を経過しているため、平成26年度に耐震改修を完了していますが、建物が古く、駅から距離があり、今年4月に新たに開館した北神図書館と比較して見劣りするところがあります。

2.文化財保護について

北区には多くの文化財や茅葺の民家等があり、歴史的な観点からも北区の貴重な財産です。神戸市では、市内の文化財に対して修理等の助成制度があり、北区の文化財も助成を受けており、当局の取組みが文化財の保護に寄与することには評価をしております。文化財を個人や地域団体が所有する場合についても一定の所有者負担が求められています。また近年、台風や豪雨などの自然災害が多く発生し、文化財が被害を受けるケースも増えています。現状を踏まえると、老朽化が進み、改修を必要とするものも多々あり、地域住民のニーズを把握しつつ、必要に応じて施策の拡充も検討していくべきと考えます。

農村地域がある北区や西区では、指定文化財ではないが、歴史的あるいは文化的に、重要な役割を担っているものがあります。地域の絆をつなげる観点からも保護していくべきと考えます。こういったものも助成制度の対象とするなど支援していく必要があると考えます。

3.外国人児童生徒等に対する日本語指導・支援の充実ついて

今年4月に改正出入国管理法が施行され、一定の条件のもとに、外国人材の活用に門戸が開かれることになりました。これに伴い外国人就労者が増加し、そのお子さんが市内の小中学校に通うなど、日本語指導を必要とする外国人児童生徒の更なる増加が予想されます。多文化共生社会を実現していくためにも、こうした児童生徒へのサポートは更に重要になると考えます。

また、日本語理解が充分でないご家庭において、保護者も日本語理解が充分ではないケースもあると聞いており、災害時の避難情報等について、学校においても児童生徒を通じて情報提供を行っていくことも必要であると考えます。

最後に災害時の在住外国人の支援について、先般の市長室関連で質疑させていただきました。神戸市では、災害時通訳翻訳ボランティア制度の運用や多言語防災ハンドブック等の配布など様々な取り組みを実施していることは承知しています。関係部局と連携することも必要と考えます。

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