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令和6年度 決算特別委員会にて文化スポーツ局質疑 2024/09/26

文化スポーツ局所管事項について、質疑を実施。

・スポーツにおける多文化共生の取組について
神戸市では、住民台帳に登録されている外国人の人数が2024年8月末現在で約57,000人となっており、2022年3月の約47,000人から1万人程度増加しています。現状を踏まえると、多文化共生の取組は非常に重要であると考えます。私自身、先日、大学入学を機に神戸に来日し、神戸市内の会社に就職した外国人の方からお話を聞く機会がありました。その若者が言うには、日常生活を同じコミュニティーで過ごすため閉塞感があり、新たなコミュニティーの形成を目的としてNPO法人でサッカー大会を企画し、様々な国の方とスポーツを通じた交流を行う取組を実施しているとの事でした。
2023年10月、神戸市会ベトナム議員連盟の一員として、ベトナムを訪問した際は、現地の方からは、経済的な交流に加え、文化・スポーツでも交流を希望する旨を伺っています。
文化スポーツ局としてスポーツ協会や市の他部局(市長室等)とも連携し、アマチュアの方がスポーツを通じた交流事業や外国の方が参加できるような事業を行う際の支援を強化していくべきことを要望。

・洞川教育キャンプ場について
文化スポーツ局では、野外活動を行う施設として2024年4月にリニューアルオープンした六甲・摩耶にある神戸市立自然の家と北区山田町にある神戸市洞川教育キャンプ場の2施設を所管します。子どもたちが集団活動を学びながら自然を体験できる施設は貴重であり、自然と触れ合うことで健全な心身の成長につながることを期待しております。2024年4月に一般利用客の受入れを開始するために、リニューアルを実施した神戸市立自然の家の取り組みについては、評価しております。一方で、神戸市立自然の家と洞川教育キャンプ場について、設置目的が類似しているところもあるが、それぞれの役割や連携について文化スポーツ局としてどのように考えているのか確認。あわせて、自然の家のリニューアルオープンにより、洞川教育キャンプ場の利用状況に変化はあるのか確認。
洞川教育キャンプ場では、幼児と親子向けの初めてのデイキャンプや母子家庭・父子家庭向けのデイキャンプ等を様々な企画を実施しており、また、団体利用時にジュニアリーダーと呼ばれる京阪神の大学生・短大生で組織される野外活動の指導者がサポートするなど独自の取り組みを実施していることは評価しています。一方で、施設自体の認知度の向上や広報の強化、野外活動に関わる大人の指導者の確保などの様々な課題もあるのではないかと考えます。
提案として、広報面において神戸市内には児童養護施設が13施設あり、当該施設の子ども達に対して自然体験の場所として利用していただくPRを行う。また、担い手の側面では、シルバーカレッジで学んだシニア世代に活躍していただく等、多角的な視点で新たな取り組みを実施し、幅広い方々に利用いただけるよう取り組むことを提案。

・歴史的資源を活かしたまちづくりについて
令和5年1月に未来都市創造に関する特別委員会において、「歴史的資源を活かしたまちづくり」に関する提言をとりまとめ市長に提案しました。、私も当時、委員長として調査や討議に参加。例えば、広島市では地元と行政が連携しながら、謎解きや街歩きをはじめ様々な取組みを行う事で観光資源として活用が進められています。神戸市でもそうした歴史的資源を有効に活用し、神戸の新たな魅力として積極的に発信することにより、地域の活性化や市民のシビックプライドの醸成、対外的には観光誘客にも繋がるのではないかと考えます。経済観光局等とも連携し、神戸に多数ある様々な歴史的資源を繋げて巡っていただくような取組みを拡充していってはどうかと考えます。神戸市では、令和3年1月より地域に伝わる伝統的な祭り・行事や建造物など、地域の歴史を物語る貴重な遺産を「神戸歴史遺産」として認定し、助成する「神戸歴史遺産」制度を創設しており、地域の歴史的な資源を保存し活用していくことは重要であると考えます。

私の地元北区においても、旧松森医院本医院棟や竹林寺本堂などが神戸歴史遺産として認定され、現在、今年度のふるさと納税の寄付募集がなされていると伺っています。文化スポーツ局として本制度を活用して今後、どのように地域の文化財を保存し、所有者と協力しながら市民への公開や活用などを行っていこうと考えているのか考えを確認。

・KOBEまちなかパフォーマンスについて
神戸市では令和6年度より「KOBEまちなかパフォーマンス」として、審査を経て登録されたアーティストが市の公認会場において自由に音楽演奏やパフォーマンスが出来る制度をスタートさせており、現在、49組の登録アーティストが市内9か所の公認会場で演奏等を行っていると伺っています。まちなかで自由にアーティストが活動できる環境をつくる事は、まちの賑わいを生み出し都市の魅力を高めることに繋がるものであり、また、アーティストの支援という視点でも良い取り組みと考えます。一方でこの制度のポイントとなるのは、どれだけの公認会場を神戸市で確保出来るのかという点が重要です。例えば、都市部においては、ウォーターフロントの高浜岸壁などの空き空間の活用や、都市部以外でも、商業施設等でイベントの実施時や集客が見込めそうな時期に合わせて実施出来る場所を確保するなど、アーティストや土地提供者の双方にメリットがあり、相乗効果が生まれるよう実施場所を確保し更に拡充を図っていくべきと考えます。
北区では、道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢のみが公認会場となっております。北区のしあわせの村では、1年を通じてイベントを実施していますので、公認会場に加えていただき、他の区でも拡充していただきたいことを要望。

 

 

 

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