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令和6年度 外郭団体に関する特別委員会(文化スポーツ局所管2団体等を審議) 2024/07/25

文化スポーツ局所管の2団体について、審議を実施

■神戸市民文化振興財団

・まちなかにおけるアーティストの活動機会の充実について
神戸市では今年度から神戸まちなかパフォーマンスを本格実施していると伺っています。様々な団体や個人などがホールの中での演奏にとどまるのではなく、音楽をまちなかで演奏して知っていただく機会を増やすことは大切だと考えます。例えば、大型クルーズ船の来航時に合わせての演奏や神戸市消防音楽隊とのパフォーマンス連携、また、神戸空港での演奏やナイトタイムエコノミー普及促進として、ポートタワー近辺で夜のイベントに盛り込むなど、関係部局とも連携して事業を進めていくことが重要です。今後、実施場所の拡大や大規模イベントとの連携等、更なる事業推進を図るべきと考えます。
神戸市民や観光客などが屋外で気軽に芸術文化や音楽、アーティストのパフォーマンスに触れることができる機会の創出にこれまでと同様以上に継続性も持って事業を取り組んでいただきたいことを要望。

水道局所管の1団体について、審議を実施

■神戸市水道公社サービス公社

令和5年度の正味財産増減計算書(委員会資料P.11)を確認すると、神戸市からの委託料収入が約5億4千万円となっています。営業収益全体の約95%を占めており、神戸市に依存した経営状態です。これからは神戸市からの依存を脱却し、国内外からも積極的に業務を受託することによって、市外からも収益を確保し、自立的かつ安定的な経営を確立することが必要です。そこで重要なことは、得た収益を神戸市民に還元していかなければなりません。他都市や海外からの事業受託について、今後の展望を確認。

また、海外展開について、北九州市や横浜市が長年海外展開を積極的に実施しています。ただ、企業支援・国際貢献の側面が強く、市や外郭団体として『儲けを上げる』というところには至っていないと認識していますので、あくまで参考としていただければと思います。

これまで神戸市が、JICAと連携して海外技術協力プロジェクトに貢献してきたことは承知しており、評価しております。神戸市水道サービス公社の定款目的では、技術的能力を活用して国内外の水道事業を支援することが明記されています。JICAや他の外郭団体などとも連携しながら、技術支援にとどまらずに海外から収益をあげていくことも一つの手段と考えます。例えば、横浜市では100%出資団体としての横浜ウォーター株式会社において、海外事業を展開していることを確認しました。具体的には、フィリピンでは、JICA発注の現地上水道事業運営管理現状確認調査を受託。その後も様々な技術協力プロジェクトを受託し、現地では、日本のICTが導入されています。現段階では、直接的に海外で収益を大幅に上げていくことは困難ですが、将来的な選択肢として東南アジアなどを含めた地域への技術協力を通じて収益をあげていくシステムを調査研究し、実行していただきたいことを要望。

建築住宅局所管の1団体について、審議を実施

■神戸住環境整備公社

令和5年度事業報告と令和6年度事業計画において、国際支援事業について伺います。水・インフラ事業及びまちづくりの海外展開を目指す地元企業など及び対象地域の政府や自治体との連携・技術支援を行うことが明記されていますが、令和5年度事業報告における直近の具体的な成果と今後の具体的な政策展開を確認。
国際支援や技術協力を通じて、神戸住環境整備公社が神戸にある地元企業を支援し、神戸の経済を活性化していくとともに収益をあげるシステムを構築し、神戸市民に還元し、神戸市民の豊かな生活に貢献できるようにしていかなければならないと考えますので、今後の神戸住環境整備公社における国際技術支援事業に期待。

地域協働局所管の1団体について、審議を実施

■公益財団法人神戸国際コミュニティセンター
将来的な神戸空港の国際化を見据えれば、神戸に住む外国人は増えていくことが想定されます。神戸国際コミュニティセンターの役割がますます重要となります。現状と将来を見据えて、質疑します。令和6年度事業計画において、在住外国人支援・国際交流事業で記載されている「多文化交流機会の拡充」について、伺います。先ほど一部事業説明がありましたが、それ以外において具体的にどのような国際交流に触れる機会を提供していくのか確認。

現在、各区において「夏祭り」が開催されています。北区でも土日になると、各地域において、地元団体の皆さんが汗をかきながら夏祭りを運営しています。また、多くのお客さんで賑わっています。私も、先週土曜日に淡河町石峯寺で実施された「夏の夜市」に参加させていただきました。肝だめしやコンサート演奏、地元野菜の販売などを含めて多くの屋台が出店され、賑わっていました。外国人の方々もいらっしゃったので、声をかけるとシンガポールから4名で参加しているとのことでした、これからは、日本の伝統文化である「夏祭り」や地域の伝統行事の担い手つまり運営にも携わっていただけることにより、より一層地域との交流が深まるのではないでしょうか。そこで、担い手という意味で「体験型交流機会の拡充」を推進していくべきと考えますが、考えを確認。

単発的な運用ではなく、継続的にすそ野が広がる国際交流をシステムで構築した上で、Web上でのDXやICTを活用していくことも大切です。継続的な政策展開を実行していく上で、一つの方法と考えますので提案するとともに要望。

 

 

 

 

 

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