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令和6年度 外郭団体に関する特別委員会(経済観光局所管6団体を審議) 2024/07/08

経済観光局所管の6団体について、審議を実施

■神戸市産業振興財団

・神戸セレクション認定商品の海外展開について
神戸セレクション認定商品の販路拡大支援について、これまでの百貨店販売会を中心とした支援を拡充し、全国展開を推進していくと伺っています。機会のある事業者については、神戸市の海外ビジネスセンターなどと連携し、海外展開の支援にも取り組んでもらいたいことを要望。加えて、神戸セレクションのホームページを確認したところ、神戸には魅力ある事業者が存在していることを改めて知った次第です。日本のみならず海外で神戸をPRするためにも事業者には様々な場所でPRする機会を与えていただく努力をしていただきたいことを要望。

■神戸いきいき勤労財団

・ハッピーパック事業(勤労者福祉共済)について
ハッピーパック事業のサービスについては、様々なメニューが用意されていますが、神戸市内事業者に効果が還元され、神戸市内経済の活性化につながるようになっているのか確認。神戸経済の活性化の観点から、「レクリエーション事業」について、神戸の要素も積極的に取り込んでいただき、神戸の経済消費を喚起していただくことを要望。

■神戸商工貿易センター

・神戸ファッションマートにおけるベンチャー支援について
神戸ファッションマートでは、「創業支援オフィス」賃貸サービスに加え、「サポートオフィス」や「チャレンジオフィス」などの支援制度を設けています。さらに、「スモールオフィス」も活用して、起業・ベンチャー支援に取り組んでいることは承知しております。現況において神戸ファッションマートの入居率は、約8割となっており、現状の空きオフィスを活用して、さらなるベンチャー支援に取り組み、空き室改善向けた取り組みを提案。

私自身、4年前の「外郭団体に関する特別委員会」にて神戸フアッションマートに関する質疑をさせていただきました。その際には、平均入居率が8割。令和3年度から5年度も比較すると、約8割となっており、約2割が空き室の状況が続いています。課題は見えているので、しっかりと創意工夫して入居率向上に引き続き取り組んでいただきたいことを要望。

■神戸観光局

・神戸市内事業者のインバウンド対応強化について
2025年の関西・大阪万博や神戸空港の国際化を見据えれば、これまで以上に神戸に多くの外国人が訪れることが推測され、またインバウンド増加に期待しているともにしっかりと準備していく必要があります。一方で、神戸経済の活性化において、市内飲食店などに焦点(しょうてん)をあてれば、メニューの英語表記が少ないことなど受入環境の整備が課題と考えています。そこで、神戸市内事業者における多言語化などのインバウンド対応を促すため、例えば神戸を訪れた外国人にアンケートを取り、課題を見いだし、市内事業者に結果をフィードバックしていことも一つの方法と考えます。過去の観光庁が行った調査によれば、外国人観光客が旅行中に困った場所の上位が「飲食店」という結果も出ています。現場において、接客・コミュニケーションにデジタルツールを活用できるように、政策展開を図っていただきたいことを要望。

■有馬温泉企業

・余剰となる有馬温泉の有効活用について
先般、会派メンバーで有馬温泉企業を現場視察させていただきました。改めて現場の魅力や温泉管理の大変さについて、身を持って体験した次第です。現場からは、泉源(せんげん)からの湧出量(ゆうしゅつりょう)の全量を給湯できていないという意見も伺っています。そこで、有馬温泉企業と神戸市で連携し、例えば、神戸空港やフルーツフラワーパーク等で、移動式の足湯を設置して、有馬温泉の泉質を体験してもらうなど、余剰となる温泉を有効活用し、有馬温泉のPRにつなげるような取り組みができないかと考えます。

■神戸農政公社について

・六甲山牧場のさらなるPR活動について
六甲山牧場のさらなる収益確保に向けて、移動型のふれあい動物園のような要領で、各区の公園等でこどもたちが動物たちと触れ合える場を提供するなど、六甲山牧場を多くの方々に知ってもらうためにPRを強化してはどうかと考えます。     以前に、神戸市北区にある「あいな里山公園」プログラムにおいて、現場視察させていただいた際は、民間の移動型動物園が営業されており、多くの家族で賑わっていました。六甲山牧場において、うさぎやポニー、シープドッグなどの動物も人気があるので、できるところから取り組んでいただき、牧場内だけでなく他の場所でPRをしていただくことを要望。

最後に、先般、神戸農政公社の神戸ワイナリーの現場を視察させていただきました。ワインショップは、素敵な空間で展示方法なども評価しています。一方で、私自身「神戸のみのり15年」記念誌を熟読させていただき、昭和60年には当時の皇太子殿下や妃殿下が農業公園を視察されていました。神戸ワインの当時の華やかな状況について、記念誌を読む中で把握しましたが、現場を視察した私としては、ギャップを感じた次第です。現場では、ドイツで使われていたワイン醸造機器に使う木が腐っている状況や、当時の展示物が無造作にホテル館に放置されている状況をみると想いが複雑です。神戸ワイナリー中央広場にある植え込みの清掃・管理などについて、管理できていない箇所もあるので、展示箇所なども含めて、できるところから改善していただくともに、期待もしていますので対応を宜しくお願いします。

 

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