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令和2年度 外郭団体に関する特別委員会開催 第5回開催 2020/9/10

本日は、4団体について審査がありました。

1、一般財団法人神戸観光局
当該団体は、「観光事業を国内外において推進するとともに、コンベンションの誘致・支援等の事業を行うことにより、神戸経済の発展と市民文化の向上、さらには国際交及び国際親善に寄与すること」を目的としています。

昨年、日本で開催されたラグビーワールドカップでは、神戸でもノエビアスタジアムで開催され、メリケンパークでは大型スクリーン会場が常設され、訪日外国人などで盛り上がっている記憶があります。一方で、外国人の方々が神戸で食事やバーなどで困っている現状を聞くとともに、飲食店経営者の方々から意見を多く頂戴しました。確かに、三宮・元町近辺で外国の方々が居酒屋などに入ろうとしているが店のメニューに英語表記がないのと案内も日本語で表示している店が多数を占めています。もとろん、経営者の自助努力でカバーしなければならないが中小零細・個人事業主の飲食店経営者は現場の仕事に追われており対応できていないのが現状です。そこで、観光局として、今後において訪日外国人が神戸を訪れることを想定して、神戸市内の飲食店に対して、英語表記の案内やメニューなどを取り入れることを促すように環境整備していくことが必要と考えます。神戸経済活性化の観点からも、訪日外国人の方々に神戸で経済消費していただくことを日本文化などを知る意味でも大切です。

2、株式会社神戸商工貿易センター
当該団体は、「国際港都神戸の貿易,海運等経済関係主要機能の充実及びこれら相互の有機的連携を図るため、神戸商工貿易センタービルを建設し、その管理及び運営を行うことにより、経済活動の円滑化及び効率化を促進し,、神戸港及び
神戸経済の発展に寄与すること」を目的としています。

会社が管理・運営している神戸ファッションマートに視察させていただきました。現在、起業家・ベンチャー支援オフィスとして、①創業前後の利用に適したコワーキングスペース を展開②創業期に最適な小規模共用オフィス仕様のスモールオフィス を展開③成長が期待されるベンチャー企業を支援する個室ブースのKFMサポートオフィス を展開④株式上場を目指す企業を支援する個室ブースのIPOチャレンジオフィス を展開しており、4つの柱で対応しているとのことです。
一方で、近年神戸市の中心地では、ベンチャー企業や創業する個人を応援するため民間企業がコワーキングスペースやシェアオフィスを開業して入居者を募る事業を展開しています。様々な民間企業が参入している現状を踏まえれば、外郭団体として、ソフト・ハード面で民間企業と比較して劣らないことが必須であると考えるが、現状を見ると課題が多いように感じる。そのようなかで、①コワーキングスペースを9月30日付けで閉鎖して、小規模オフィスに転換すると委員会で答弁されました。神戸の経済状況に応じて、戦略を考え対応していく必要があると考えますが、そのあたりが全体的に手薄であると印象を受けた次第です。しかし、全体的な入居率については80%台を維持しているので評価したい。
外郭団体だけの問題ではなく、神戸市政全体で各局が保有している施設を今一度見直す必要があると考えます。

2、公益財団法人神戸市産業振興財団
当該団体は、「神戸市における事業者の経営革新、人材育成、産学官連携、創業及び貿易の促進等により、市内産業の基盤強化と振興を図り、神戸経済の発展に寄与すること」を目的としています。

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