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令和4年度予算特別委員会にて港湾局質疑 2022/03/02

港湾局所管事項について、下記の質疑(一部抜粋)を実施。

1、ウォーターフロント再開発(中突堤中央ビル)について
2021年の決算質疑において、ウォーターフロント再開発の三宮・元町への波及効果の観点から、ウォーターフロントと三宮、元町の回遊性の向上に関して質疑をした次第です。元町に隣接するエリアが中突堤周辺地区であり、その玄関口となるのが、ポートタワー北側の中突堤中央ビルであります。この中突堤中央ビルについては、再整備が予定され、令和元年のサウンディング調査においては、参加事業者からは、体験型施設、宿泊型施設、商業施設、スポーツ関連施設が提案されていると当局から伺っています。
中突堤中央ビルは観光エントランスエリアの中突堤、そしてメリケンパークの玄関口にあり、まさに神戸のウォーターフロントの顔となる施設であることを踏まえると、今後の再整備にあたっては、提案として神戸にゆかりのある事業者を誘致するなど、全国どこにでもある施設ではなく、訪れた人に「神戸」をしっかり感じさせる施設が相応しいと考えます。また、経済効果の最大化の観点から、隣接エリアである元町との棲み分けを図り、元町と相乗的な活性化を図れるような施設の導入を検討する必要があることを提案。

2、防潮鉄扉の遠隔操作化について
防潮鉄扉の遠隔操作化については、市民の安全を守るため休日・夜間を含め、迅速かつ確実に閉鎖できることに加え、鉄扉閉鎖に従事している方々の安全を守ることができるシステムとなっていると伺っています。港湾局では令和6年度末の完了を目標に整備を進めていますが、いつ発生するかわからない南海トラフ巨大地震から市民の安全・安心を守るためにも、少しでも前倒しで完了できるよう、スピード感をもって取り組みを進めてもらいたいと思います。
地震はいつ発生するかわからないことを踏まえると津波対策に万全を期する必要があります。そこで、いざ発生した時に遠隔操作により迅速かつ確実に鉄扉を閉鎖できるよう、例えば、休日や夜間、悪天候時など、様々なケースを想定した訓練を重ねていかなければならないと考えます。また、不法投棄等による障害物により鉄扉が閉まらないといった事態にならないよう、日々適切に管理を行っていくことも重要です。せっかくソフト面の充実を図り遠隔操作システムを導入しても、機能しなければ意味がありません。万全の運用体制を構築していくべきと考えます。

3、新造船就航を契機とした内航フェリーの活性化について
神戸港に就航する内航フェリーについて、宮崎カーフェリーでは今年の4月15日に25年ぶりに新造船が就航し、また高松・小豆島を結ぶジャンボフェリーでも、本年度9月頃に33年ぶりに新造船が就航し輸送力が3割増え、ワクワクしながら期待している市民の方々もいらっしゃると思います。以前の雑魚寝・相部屋のイメージとは異なり、近年のフェリーは個室の増設など豪華志向が加速しています。例えば、宮崎カーフェリーの新造船「フェリーたかちほ」についても、Web確認すると個室が大幅に増設されるほか、キッズコーナーや救護室、ドックランも併設されています。新造船の就航により、船旅を利用する人が増え、神戸から四国・九州、また四国・九州から神戸と、人の行き来が大きくなり経済的な効果も期待されます。
一方で新型コロナウィルスの世界的な感染拡大はおさまらず、海外旅行の本格的な回復は当面望めない中、国内旅行については、ワクチン接種の進展により第6波の収束が想定され、海外旅行よりも一早く回復することが見込まれます。そこで、宮崎カーフェリー、ジャンボフェリーの新造船の就航を機に、就航都市や船社との連携を強化し、フェリーを利用した「人流」をさらに加速するような仕掛けづくりを行うことにより、神戸港かつ神戸経済の活性化に資する政策展開を実行すべきと考えます。

4、海事人材の育成(みなとの学習会の拡充)について
港湾局が実施しているみなとの学習会は、子供たちが遊覧船に体験乗船することで、神戸港に触れあい勉強し、神戸の魅力を感じることができる良い取り組みと感じています。
一方で、遊覧船をチャーターし、解説付きでポートアイランド、六甲アイランドの物流施設まで見学できるコースは、実施期間や回数が限られ、学校側の日程が合わず、断念する機会もあると伺っています。神戸港を学ぶ機会をできる限り多く創出し、将来の海事人材の育成につながるよう、実施期間・回数を拡充して実施すべきと考えます。

http://www.kensakusystem.jp/kobeshikai-committee/video/R04/R040302-33-7.html

 

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