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令和2年度 外郭団体に関する特別委員会 第3回開催 2020/8/27

本日は、4団体について審査がありました。

1、神戸交通振興株式会社
当該団体は、「市営交通事業の経営改善に資する事業と共に、交通事業に関連する事業の経営を行い、その事業を通じて、市民福祉の向上に寄与し、併せて神戸市交通事業の経営基盤の強化と乗客サービスの向上に寄与する」ことを目的としています。
市民に提供する価値の一つとして、交通局から借り受けた各駅ビルや駅構内営業事業等において、地域性や市民ニーズなどを考慮し、駅構内売店型コンビニエンスストアを経営していますが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、店舗の徹底が相次いでいます。駅構内での収益性をあげていくためにも、飲食店を展開しているベンチャー企業にも声をかけていき誘致していただきたいと考えます。加えて、数年前から指摘させていただいていますが改善が見られない駅構内の広告枠について、各駅で空白が目立ちます。神戸市関連の広告を掲載することも必要だが、民間企業からの広告を引っ張ってくる営業努力が必要と思います。デジタルサイネージなどを液晶モニター設置して動画を流すなど工夫して募集をしていく努力が必要と考えます。

2、こうべ市民福祉振興協会
当該団体は、「市民、事業者及び本旨がそれぞれ有する人材、資力その他の福祉資源を総合的に活用することによって、市民福祉を振興するための事業を創造し、かつ推進し、もって市民の福祉の向上に寄与する」ことを目的としてます。
協会は、しあわせの村を運営しており、北区のしあわせの村の管理・運営について意見を提案をさせていただきました。
これまで、しあわせの村駐車料金について、料金無料化や低減について意見を述べさせてさせていただいた経緯があり、18歳未満のお子さんグループについて駐車料金を無料化にしたことに対しては、一定の評価をしております。村内において、収益事業を展開している施設や売店などもあり、収益をあげていく努力が必要と考えます。その中で、社会全体を見渡せば、新型コロナウィルス感染症の影響も考慮して、キャンプ需要が増えています。村内においても、デイキャンプやオートキャンプ場がありますが、現金決済の手段しかない状況です。そこで、関西のキャンプ場を調査すると、キャッシュカードやQRコード決済などキャッシュレス化を導入しているキャンプ場もあり、しあわせの村内でのキャッシュレス化を推進していき、収益をあげていく取り組みが必要で提案させていただきました。前向きな導入を期待して、今後の現場を見守っていきたいと思います。

また、私自身の政策の一つして、再生可能エネルギーの普及促進に取組んできており、その手段の一つとして、木質バイオマス発電による熱エネルギー供給を提案した次第です。村内において、温浴施設があり地域の高齢者などが利用されてきましたが、地域資源循環型社会の実現やSDGS、CO2削減の観点により、村内で間伐された資源などを再利用して木質バイオマス発電で熱エネルギーを構築できる考えます。
そういった観点からも、温浴施設内においいて木質バイオマス発電で熱供給すべきと提案させていただきました。

3、神戸市スポーツ協会
当該団体は、「神戸市におけるスポーツの普及及び競技力の向上を図るとともに、教育・健康増進に関する事業を行い、もって市民の健全な心身の発達及び保持に寄与すること」を目的としています。
昭和27年から神戸の学校給食食材の共同購入を行ってきた実績を基に、安全で安心な給食食材を確保するために品質の向上を目指すとともに、市内産野菜の使用などにより食育の推進を図っていただいていますが、市内での地産地消率を上げていただきたいと思います。大量購入には向いていませんが、できる限り地元産の野菜などの旬なものを学校現場で子どもたちがおいしく食する機会を提供していただきたい。また、それが地域農家にとっても、やりがいにつながることで相乗効果が生まれるのではないでしょうか。

4、神戸市民文化振興財団
当該団体は、「神戸市民の文化活動の振興に資する事業を行い,もって個性豊かな魅力ある神戸文化の創造に寄与すること」を目的としています。
これまで、神戸文化ホールなどの施設内での演奏に留まらずに、積極的に街なかに出向き、市民や観光客に触れる形で演奏を実施していただきたい提案をさせていただきました。その中で、神戸空港での夜における演奏や元町商店街での演奏など市が音楽に触れる機会が多くなった印象を受けます。近年、財団も多くのイベントや活動を実施してきており、さらなる外での演奏活動に期待しているところです。
そして、新型コロナウイルス感染症の影響により、若手音楽家や資金力が乏しい芸術団体などが発表する機会がない状況も多くあると伺っています。そこで、他都市の類似団体が実施している市民が参画できるリモート演奏などを積極的に展開していただきたいと考えます。一部、ユーチューブ演奏などを配信していますが、団体は演奏家などが収益を上げていくことができる環境整備に尽力していただきたい。

最後になりますが、各団体には、失敗を怖れずにチャレンジし実行に移していただきたいと思います。

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